2024年パリ・パラリンピックに出場の陸上選手バレンティーナ・ペトリロさん(50歳)。
バレンティーナ・ペトリロさんは、視覚障害を持つイタリア代表の陸上選手です。
バレンティーナ・ペトリロさんは、2019年に45歳で性別適合手術を受ける以前は、男子陸上選手として活躍!
結婚をし、2児の父親でもあります。
「トランス女性」で女子陸上優勝候補のバレンティーナ・ペトリロさんは、どんな人なのでしょうか。プロフィールや経歴をまとめました。
【顔画像】バレンティーナ・ペトリロは何者?Wiki風プロフィール
元男性で2児の父親でもある女性陸上選手バレンティーナ・ペトリロさんのプロフィールはこちら!
- 名前:バレンティーナ・ペトリロ
- 生年月日:1973年10月2日
- 年齢:50歳
- 出身:ナポリ(イタリア)
- 国籍:イタリア
- 性別:男性→女性(トランスジェンダー)
- 種目:視覚障害者 女子陸上
バレンティーナ・ペトリロさんは、視覚障害を持つイタリア代表の「女性」陸上選手です。
バレンティーナ・ペトリロさんは、45歳で性適合主筒を受けるまでは男性として生活し、男子陸上競技選手ファブリツィオとして活躍していました。
2児の父親でもあります。
パリパラリンピックでは、女子200mと女子400mに出場します。
バレンティーナ・ペトリロ(ファブリツィオ)の生い立ち・経歴
バレンティーナ・ペトリロさん(男性名:ファブリツィオ)の生い立ち・経歴をまとめした。
男性として生まれたが、心は女性
バレンティーナ・ペトリロさんは、男性として生まれ、ファブリツィオという名前でした。
しかし、もともと心の性は「女性」だったようです。
彼女は、9歳のときに初めて母親のスカートを着た日のことをはっきりと覚えている。「信じられないほどの感動でした。まるで指先で天国に触れたようでした」と彼女は言う。
しかし、彼女は誰にも話さないほうがいいとわかっていた。偶然にも、彼女にはトランスジェンダーのいとこがいたが、叔父が家から追い出していたのだ。 -BBCより翻訳ー
バレンティーナ・ペトリロさんは、心は「女性」でありながらも、それを周囲に悟られないように生きてきたのですね。
14歳で視力を失う
バレンティーナ・ペトリロさんは、14歳の時にシュタガルト病と診断され、視力を失いました。
ナポリの高校を卒業し、20歳でボローニャに移り、視覚障碍者のためのイタリアの5人制サッカー代表チームのメンバーになりました。
男子陸上選手として活躍
バレンティーナ・ペトリロさんは、41歳で陸上競技に復帰。
2019年に45歳で性別適合手術を受ける以前は、男子陸上選手ファブリツィオとして活躍していました!
男子陸上では、イタリア国内の大会で11回の全国タイトルを取っています。
男性陸上選手の中でもかなり強い選手だったのですね!
男性として結婚!2児の父に
バレンティーナ・ペトリロさんは、女性と結婚し、2人の子供がいます。
「心は女性」であることを隠して結婚し、「父親」として生活していたバレンティーナ・ペトリロさん。
しかし、2017年に奥さんにカミングアウトします。
計画していたわけではなかったんです。妻と一緒にベッドで眠りに落ちようとしていたとき、『私がかつて女装したことがあるって言ったでしょ?』と聞いたんです。妻は『覚えてる?』と答えました。私は『実は一度だけじゃなくて、毎日やってるんです』と言いました -BBCより翻訳ー
女性として生活をはじめ、2019年から女子陸上選手に
バレンティーナ・ペトリロさんは、妻の理解を得て、2018年から「女性」としての生活を始めます。
2人の子どもたちも、突然「お父さん」が女性になったので、びっくりしたでしょうね( ゚Д゚)
バレンティーナ・ペトリロさんは、2019年に性別適合手術(ホルモン治療)を受けはじめました。
2020年には、法的身分証明書では性別がいまだ「男性」でしたが、「女子陸上選手」として、女性部門の大会に出場しています。
元男性が「女性」として競技に出ることの問題点
バレンティーナ・ペトリロさんが、元男性でありながら、女性として競技に出ることについて、問題視する声が出ています。
しかしながら、パリ五輪で議論となったイマネ・ケリフさんやリン・ユーチンさんとは別の問題点のようです。
バレンティーナ・ペトリロは、思春期を男性として過ごし、2児の父親
パリ五輪で議論となったイマネ・ケリフさんやリン・ユーチンさんは、Y染色体をもって生まれましたが、女性として育ち、性自認も女性でした。
一方、バレンティーナ・ペトリロさんは、男性として生まれ、性自認は「女性」ですが、思春期を男性として過ごし、男性として結婚し、「父親」になっています。
また、性別適合手術を受けたのは46歳の時で、46歳までは「男性」としての身体的発達がありました。
このことから「男子」として思春期を過ごしたことにより、肉体的には「女性」とは言い難いのではないか?と議論になっています。
トランスジェンダー選手が女子競技に参加することに対し、男子として思春期を過ごした場合に筋骨格系に大きなアドバンテージを得ることになるとして反対する声がある。 -yahooニュースよりー
イマネ・ケリフさんやリン・ユーチンさんは、Y染色体をもっていますが、性分化疾患であり、実際には「男性的特徴」が無かったのでは?と言われています。
しかし、バレンティーナ・ペトリロさんは、2人の子どもの父親であることからも、「生まれつき男性的特徴がなかった」とは言えないでしょう。
性自認は「女性」。しかしカミングアウトできずに大人に
しかしながら、バレンティーナ・ペトリロさんは、幼少期より自分の性自認は「女性」と感じていたようです。
しかしながら、家族や周囲にバレるのが怖くて言い出せなかったようです。
バレンティーナ・ペトリロさんにとって、46歳まで「男性」として過ごさざるを得なかったことは、大変な苦痛だったでしょうね。
こういった「トランスジェンダー」の人を救済するシステムも、スポーツ界には必要ですよね。
女性ホルモン治療によって、記録が落ちた
バレンティーナ・ペトリロさんは、男性であったときすでに、イタリアの陸上競技で11回優勝しており、「イタリア最速の男」でした。
男性No1だったバレンティーナ・ペトリロさんが、女性競技に出たら、それは優勝確定!な感じがしますね。
しかしながら、バレンティーナ・ペトリロさんは、女性ホルモンの治療をしたことにより、筋肉量が低下。
男性だった時のようには、走れなくなってしまったそうです。
性別適合手術は受けたのか?
パラリンピックの女性競技に出場するためには、パスポートの性別が「女性」である必要があります。
バレンティーナ・ペトリロさんは、性別適合手術を受けたのでしょうか。
日本のメディアの報道では、「2019年に性別適合手術を受けた」とありますが、海外メディアのニュースを見ていると「2019年から女性ホルモン治療を始めた」となっています。
また、2020年には、身分証明書上の性別は「男性」でありながら、「女性」として競技に出ていた、となっています。
実際に「性別適合手術」を受けたのかどうかについては、海外メディアの情報からは分かりませんでした。
しかしながら、パリオリンピック出場にあたり、イタリアの発行しているパスポートの性別が「女性」となっているので、どこかの時点では受けたのだと考えられます。